
1909年、スティーブンス兄弟は優れたモーターサイクルを製造しレースで優勝することを夢見て『A J Stevens & Co』を設立し、オートバイの自社製造販売業に進出。
『A.J.S』は、ファーストネームが2つある唯一の兄弟、アルバート ジョン (ジャック) スティーブンスにちなんで命名された。
1928年にはOHC型新エンジン、『K7』『K10』『M7』『M10」を発表。1931年にはV型二気筒のツアラー『S3』を発売したが、世界恐慌の影響もあり財政が悪化し破産。
以後はブランド名として存続することとなる。
Matchless Motorcyclesに買収され、『“Boy Racer” 7R』などの有名なモデルを生産した。


A.J.Sの名称はレース用マシンとして名を馳せ、ロードレース世界選手権350ccクラス第1戦フランスGPと第2戦マン島TTを制したが、この年限りでレース界から身を引いた。
1974年、A.J.Sのブランドはフラフ・ブラウンが買い取り、Goodworth Clatfordにて生産が再開。現在でも小排気量車種やオフロード車の生産が続けられている。
A.J.Sは、英国で最も長く存続しているオートバイ会社の1つである。
